刺青の魅力

刺青が流行っているのは何故でしょうか?その魅力とは何なのでしょう?最近は絵だけではなく、ちょっとした短い文章や漢字を彫っているケースもあります。3Dの絵やマウリ族の模様も人気があるようです。アメリカでは、本人が意味を理解していない漢字-例えば「醤油」「三菱」をよく見かけます。刺青は、皮膚の感染の危険性があるのですが、数年経つと単なる黒いシミになります。英語で刺青は「Tattoo」と言って、1771年、イギリスの冒険家ジェームズ・クックがタヒチやニュージーランドから帰国した際にこの言葉を持ち帰り、ヨーロッパで話題になりました。その前は、「傷を残す」「皮膚に染色する」という表現でした。刺青は当時、水兵さん、ギャングのメンバー、受刑者にしか見られないものでした。古代中国と同様に、ヨーロッパでは受刑者の額に刺青を入れていたことも有ります。

 

刺青を入れると簡単にはとれません。最近は、刺青は社会で認められるようになり、アメリカ人の5人に1人は刺青を入れているというデータもあります。イギリスのウェストミンスター大学の調査では、刺青を入れている人は「外交的な性格」であり、自分の個性を主張したいという人が多く、スポーツ選手の中では一流になるためのイニシエーションと捉えられ、一つの通過儀礼のようにもなっています。サッカーのベッカム選手は34個もの刺青を入れているそうです。

 

ですが、2007年のイギリス社会学学会の調査によると、刺青を入れている人は、会社の偏見によって就職できない人が多いとされています。特に女性はその傾向が強く、「尻軽な女」「酒豪」とも思われがちです。日本では刺青を入れたヤクザは公衆浴場へは入れないということと同じです。どうしても刺青を入れたいのなら、「刺青は永遠に残る」と思い、ヘナやシールの方が好ましいでしょう。