恐怖心のパワー

あなたは目をつぶって片足で立つことができますか?私は簡単にできます。但し、高所ではできません。たった5メートルの高さだったのですが‥屋根の工事をしようと思い、屋根の淵に立った時、下を見ることができませんでした。足がぐらぐらして、全身が震えました。特に高い所というわけではありませんでした。あわてて、屋根の上で横になった状態で下を見てみると、落ち着ました。そんな私をみて、一緒に作業をしていた大工さんは、笑いながら屋根の端に立ったまま、震えることもなく、腰を曲げながら釘を打ってくれました。

 

この大工さん、結構太めです。片足では立てないでしょう。地上と屋根の上で、大工さんと私の立場(バランス感覚)は逆転しました。これは単なる「恐怖心」からくるものだとわかってはいます。ですが、感情は非常にパワフルなもので、なかなか払拭できません。高いところから、落ちたら大変だから怖い、と思い込んでいるのです。

 

さて、ここから脱却するにはどうしたら良いのでしょうか?例えば、売上が思うように上げらず、ノルマというプレッシャーが「恐怖」になってしまう営業マンがいます。その場合、売上を上げなければ、売らなければ!ではなく、売りこむという発想を止め、お客様と仲良くなり、あくまで提案を出すというスタンスを保つよう姿勢を変えてみましょう。個性が引き出されて、良い方向にエネルギーが回り出すと思います。怖いものには正面から向かって打ち勝つと良いというのが通常の考え方です。私の場合、高校時代、怖症を克服するため登山をしましたが、だめでした。つまり、正面からぶつかるより、迀回するべき。

 

売り込もうと思うと、動けなくなってしまうので、まず深呼吸しリラックスしてからですね・・・

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